相続コラム
遺言書
遺言書
2020.02.05
公正証書遺言とは、遺言をする方が、公証人の前で遺言の内容を口授し、それに基づいて、公証人が遺言の内容を文章にまとめて作成する遺言書です。
公正証書遺言を作成する場合、公証人役場で作成を依頼することになります。
遺言者が高齢であったり病気のためなど、公証役場に出向くことが困難な場合には、公証人に遺言者のいる場所(自宅や病院など)に出張してもらうことも可能です。
ただ、公正証書遺言を作ろうと思っていきなり公証役場に行ってその場ですぐに作成してもらえるわけではありません。
事前に、どのような遺言を作成するか、公証人との間で内容を確定させる必要があります。
このとき、弁護士を依頼していると、まずは弁護士との間で、どのような遺言書を作成するのが良いか相談をしながら内容を決めていき、そのうえで弁護士が公証人と打合せを行って遺言書の内容を確定させることができます。
公正証書作成の当日は、公証人と遺言者に加え、証人2名が立会いをして作成します。
証人をご自身で見つけることが難しい場合は、公証役場に手配をお願いすることもできます(その場合、証人の日当を支払う必要があります。)。
作成された遺言公正証書の原本は、公証役場に厳重に保管され、遺言者の死亡まで他人の目に触れることはありません。
以上のとおり、公正証書遺言は公証人が作成するもので、公証人は裁判官や検察官など法律実務に携わってきた法律の専門家であり、形式の不備で遺言が無効になるおそれがないというのが最大のメリットです。
また、原本が公証役場に保管されますので、破棄されたり改ざんされる心配もありません。
自筆証書遺言の場合、その形式や、作成者の当時の意思能力などをめぐってトラブルになることが少なくありませんので、遺言書は公正証書にて作成するのがお勧めです。
その他
2018.08.21
内縁と相続 1 内縁の配偶者に相続権はあるか 法律上、相続権を有する配偶者は、有効な婚姻の届出がなされている夫または妻に限られます。 従って、内縁(いわゆる事実婚)の夫または妻には法定相続分はありません。 ・・・
遺言書
2020.04.01
認知症の症状がみられる場合は遺言書を作成できないか 1 高齢のため認知症の症状がみられるような場合、遺言書を作成することは可能でしょうか。 遺言書を作成するためには、法律上、自ら判断しその意思を表明する能力・・・
その他
2018.08.23
遺言執行者の選任と役割 1 遺言執行者とは 亡くなった人の遺言が残されていた場合、その遺言の内容を実現するためには、様々な手続きが必要です。 預貯金の解約・分配手続きや、不動産の登記手続き、遺贈や寄附行為な・・・
遺言書
2020.05.15
遺言書があるはずなのに見つからない場合、どうしたらよいか。 1 通常の保管方法 被相続人が、生前、公正証書遺言を作成したと言っていたものの、それがどこにあるかわからない場合、どうしたらよいでしょうか。 公正・・・
遺言書
2018.06.11
遺言書には、法律によっていくつかの種類が定められており、それぞれにメリット・デメリットがあります。 以下、それぞれの特徴について解説します。 自筆証書遺言 一人で作成することが出来る最も簡易な方法です。 遺言者が、遺言の・・・
遺言書
2018.08.08
遺言書の書き方 1 遺言書の種類 法的に効力を認められる遺言書には、以下の通りいくつかの種類があります。 ① 自筆証書遺言 一人で作成することが出来る最も簡易な遺言書です。 ② 公正証書遺言 公・・・
遺言書
2018.08.29
遺言書が複数残されていた場合 1 遺言書が複数ある場合 被相続人が生前に「遺言書があるのでその通りにするように。」と常々言っていたところ、いざ被相続人が亡くなった後に自宅を整理してみたら、2通も3通も遺言書・・・
遺言書
2020.01.28
自筆証書遺言の書き方について、民法改正を踏まえて解説します。 1 自筆証書遺言の書き方 遺言書の作成については、民法でその形式が決まっており、この形式を守っていないと遺言は全て無効となってしまいます。 具体・・・
遺言書
2018.08.22
自筆証書遺言をみつけたが、どうしたらよいか~検認について~ 1 検認とは 自筆証書遺言書を補完していた人や、発見した相続人は、遅滞なく、家庭裁判所に遺言書を提出して調査を求めなければなりません。 これを検認・・・