• 0356566380
  • お問い合わせ

受付 平日9:30~17:30

相続コラム

遺言書

遺言書

遺言書のメリット

2018.08.07

遺言書のメリット

 

1 なぜ遺言書を書くのか

相続に関してトラブルになってしまっている事案の法律相談を受けるなかで、「遺言書があればよかったんですが…。」と言うお話になることが多々あります。

例えば、亡くなった父親が、生前常々、「自分に万一があったときには、遺産は全て長男に渡したい。」と言っており、家族皆納得していると思っていたのに、いざ父親が亡くなった後に二男が納得せず、父親が遺言書を書いていなかったために、法定相続分に従って二男にも遺産を渡さなければならなくなった、というようなケースです。

皆さん口を揃えて、「わざわざ遺言書を書いてもらわなくても、まさか我が家でこんなトラブルになると思っていなかったから…。」と仰います。
きっと、亡くなった方もそう思っていたのでしょう。後悔先に立たず、とはまさにこのことです。
このような不幸な争いを未然に防ぐことができる最も有効な方法が、遺言書なのです。

 

2 遺言書がない場合の法定相続分

遺言書がない場合、民法は、相続人の取得する相続分を割合で定めています。
遺言書がなかった場合、原則としてこの割合(法定相続分と言います。)で遺産を分けることになります。
法定相続分の割合は、次の通りです。

souzoku.png

3 遺言書を書くと、法定相続分に縛られずに遺産を分けられる

法定相続分は上記の通りですが、実際には家族の色々な事情により、これとは異なる割合で自分の遺産を受け継がせたい、と考える場合もあります。

例えば、以下のような場合にはぜひ遺言書を書いておきましょう。
 ◆法定相続人になる家族の内の一人だけに全ての遺産を渡したい。
 ◆法定相続人以外のお世話になった人に財産を譲りたい。
 ◆法定相続人になる家族皆で分けてもらいたいが、法定相続分とは異なる割合で分けてもらいたい。
  (例えば、自宅不動産は妻、預貯金は長男、株式は長女に渡したい、など)。

ただし、一定の相続人には、必ず取得できる相続分(これを「遺留分」と言います。)があり、これについて配慮した遺言書を作ることが必要です。

 

4 遺言書のすすめ

以上の通り、遺言書は、紛争の種を残さないという点で、残される家族のためであると同時に、自分の遺志を明確にして紛争が生じないように対策を取っておくということで遺言者本人の安心につながります。

遺言書と言うと何かマイナスのイメージがあるようにも感じますが、ぜひ、前向きな意味で、活用していただきたいと思います。

 

遺言書の種類(自筆証書遺言、公正証書遺言)や、遺言の書き方については、また項を改めてご紹介します。

その他の関連コラム

遺言書

自筆証書遺言の書き方

2020.01.28

自筆証書遺言の書き方について、民法改正を踏まえて解説します。   1 自筆証書遺言の書き方 遺言書の作成については、民法でその形式が決まっており、この形式を守っていないと遺言は全て無効となってしまいます。 具体・・・

詳しく見る

遺言書

遺言書の書き方

2018.08.08

遺言書の書き方   1 遺言書の種類 法的に効力を認められる遺言書には、以下の通りいくつかの種類があります。  ① 自筆証書遺言   一人で作成することが出来る最も簡易な遺言書です。  ② 公正証書遺言   公・・・

詳しく見る

遺言書

認知症の症状がみられる場合の遺言書作成

2020.04.01

認知症の症状がみられる場合は遺言書を作成できないか   1 高齢のため認知症の症状がみられるような場合、遺言書を作成することは可能でしょうか。 遺言書を作成するためには、法律上、自ら判断しその意思を表明する能力・・・

詳しく見る

その他

内縁と相続

2018.08.21

内縁と相続   1 内縁の配偶者に相続権はあるか 法律上、相続権を有する配偶者は、有効な婚姻の届出がなされている夫または妻に限られます。 従って、内縁(いわゆる事実婚)の夫または妻には法定相続分はありません。 ・・・

詳しく見る

遺言書

遺言の無効を確認する手続

2020.05.11

遺言があったがその効力が無効と思われる場合にどうしたらよいか   1 検認 被相続人が亡くなった後、遺言書があることが分かったがその効力が無効と思われる場合、どのような手続きをとるべきでしょうか。 遺言書が公正・・・

詳しく見る

遺言書

認知症の人は遺言書を作れるか

2018.08.17

認知症の人は遺言書を作れるか   1 認知症と遺言能力 遺言書を法的に有効に作成できる能力のことを遺言能力と言います。 この遺言能力は、自ら判断しその意思を表明する能力(意思能力)のある15歳以上の人であれば認・・・

詳しく見る

遺言書

自筆証書遺言をみつけたが、どうしたらよいか~検認について~

2018.08.22

自筆証書遺言をみつけたが、どうしたらよいか~検認について~   1 検認とは 自筆証書遺言書を補完していた人や、発見した相続人は、遅滞なく、家庭裁判所に遺言書を提出して調査を求めなければなりません。 これを検認・・・

詳しく見る

遺言書

遺言書が複数残されていた場合

2018.08.29

遺言書が複数残されていた場合   1 遺言書が複数ある場合 被相続人が生前に「遺言書があるのでその通りにするように。」と常々言っていたところ、いざ被相続人が亡くなった後に自宅を整理してみたら、2通も3通も遺言書・・・

詳しく見る

その他

遺言執行者の選任と役割

2018.08.23

遺言執行者の選任と役割   1 遺言執行者とは 亡くなった人の遺言が残されていた場合、その遺言の内容を実現するためには、様々な手続きが必要です。 預貯金の解約・分配手続きや、不動産の登記手続き、遺贈や寄附行為な・・・

詳しく見る

遺言書

遺言書の種類

2018.06.11

遺言書には、法律によっていくつかの種類が定められており、それぞれにメリット・デメリットがあります。 以下、それぞれの特徴について解説します。 自筆証書遺言 一人で作成することが出来る最も簡易な方法です。 遺言者が、遺言の・・・

詳しく見る

相続のことならまずはお気軽にお電話ください。