• 0356566380
  • お問い合わせ

受付 平日9:30~17:30

相続コラム

その他

その他

内縁と相続

2018.08.21

内縁と相続

 

1 内縁の配偶者に相続権はあるか

法律上、相続権を有する配偶者は、有効な婚姻の届出がなされている夫または妻に限られます。

従って、内縁(いわゆる事実婚)の夫または妻には法定相続分はありません。

 

2 相続人が誰もいない場合には遺産を取得できる場合があります

死亡した内縁の妻または夫に相続人が誰もいない場合には、「特別縁故者」として遺産を取得できる可能性があります。

これは、家庭裁判所の判断により、被相続人と生計を同じくしていた者、被相続人の療養看護につとめた者その他被相続人と特別の縁故があった者に対し、相続財産の全部又は一部を与えようという制度で、内縁の配偶者は通常これにあたります。

ただ、この制度は、相続人が誰か一人でもいる場合には適用されません。

 

3 夫婦としての共有持分権を主張して遺産を取得する方法

死亡した内縁の配偶者名義の財産について、残された内縁の配偶者が共有持分を有していると主張できる場合があります。

例えば、

① 内縁の夫婦が共同で経営する家業の収益から不動産を夫名義で購入した場合に、これを夫の特有財産とする旨の特段の合意がない以上、内縁夫婦の共有財産となるとした裁判例

② 内縁の夫婦が二人の収入を合算して生活費にあて、余剰の分を夫名義の預金としていた場合に、この預金を内縁夫婦二人の財産であるとした裁判例

があります。

このように共有持分権を主張する場合には、家庭裁判所に一般調停を申し立てて分割の話合いをするか、既に法定相続人の間で遺産分割調停が係属している場合には、内縁配偶者が利害関係人として調停に参加することもできます。

調停で話合いがつかなかった場合には、相続人に対して、共有持分権の確認訴訟を提起する必要があります。

 

4 遺言書を作成するのが最も有効な方法

上記の通り、内縁の配偶者が遺産を取得するためには、相続人が誰もいないか、または、共有持分権を主張できる可能性がありますが、この場合に他の法定相続人が合意してくれない場合には訴訟を起こさなければならず、遺産を取得するまでのハードルが高くなってしまいます。

そのような事態を防ぐためには、生前に遺言書を作成しておくのが最も有効です。

内縁の夫婦間の遺言書作成について、当事務所では多数の実績がありますので、早めのご相談をお勧めします。

 

その他の関連コラム

その他

財産を相続させたくない相続人がいるとき

2019.02.19

推定相続人廃除の申立てについて   1 相続人に相続をさせないためには 例えば、子どもの一人が、若いころから放蕩三昧で親のお金を散々使ってしまい、さらには親に対して暴力を振るったり暴れたりということがあるような・・・

詳しく見る

その他

相続手続に必要な戸籍の集め方

2020.08.11

戸籍の申請方法、収集方法について   1 相続手続には戸籍が必ず必要 相続が発生し、預金の払戻しや不動産の名義変更の登記手続きを行う際には、必ず戸籍が必要となります。 この戸籍は、手続を取る方の戸籍だけでは足り・・・

詳しく見る

その他

相続 遺産調査の方法~23条照会(弁護士会照会)について

2018.09.04

相続 遺産調査の方法~23条照会(弁護士会照会)について   1 遺産が不明の場合 相続のご相談で多くあるのが、遺産の内容を把握できないという問題です。 例えば、被相続人が生前同居していた家族の一人が事実上の財・・・

詳しく見る

その他

預金・貯金口座の相続手続き

2019.11.05

被相続人の預貯金口座の払戻し手続き、名義変更手続きについて   1 はじめに 銀行実務においては、通常、相続人が単独で被相続人名義の預貯金を引き出すことを認めていません。 金融機関は、預金者の死亡が分かった時点・・・

詳しく見る

その他

空き家問題

2020.06.12

空き家相続サービスの協力弁護士になりました   1 増加する空き家問題 社会の高齢化に伴い、空き家問題が社会問題となっています。 空き家が放置されてしまう理由は様々ですが、所有者が高齢で判断能力が衰えてしまい、・・・

詳しく見る

その他

相続財産管理人とは

2020.09.15

相続財産管理人の意味や役割について、弁護士が解説します   1 相続財産管理人とは 相続財産管理人とは、法定相続人が不存在等の場合に、申立てにより家庭裁判所から選任され、被相続人の相続財産を調査、管理、換価等す・・・

詳しく見る

その他

農地の相続

2018.08.30

農地の相続   1 農地の相続の方法 遺産に農地が含まれている場合には、農地法の規制に注意する必要があります。 農地法は、農地が農家でない者の手に渡って荒廃するなどの不都合を防止するため、 農地の売買や賃貸借を・・・

詳しく見る

その他

農地の相続

2019.12.24

遺産のなかに農地がある場合の相続手続き   1 農地の相続手続き 農地の所有権を移転する場合には、原則として農地法所定の許可が必要です。 また、所有権移転登記を申請する際には許可書を提供しなければなりません。 ・・・

詳しく見る

その他

相続人に未成年者がいる場合

2020.03.18

特別代理人の選任手続について   1 特別代理人が必要な場合 例えば、父親が死亡して、法定相続人として妻と未成年の子どもがいる場合、遺産分割協議はどのように行えばよいでしょうか。 この場合、妻は子どもの単独親権・・・

詳しく見る

その他

法定相続情報一覧図とは

2020.10.07

法定相続情報一覧図を活用しましょう   1 法定相続情報一覧図とは 相続の手続きを取る際、相続関係を証明するため、被相続人の出生から死亡までの戸籍一式を揃える必要があります。 相続手続が複数必要な場合(金融機関・・・

詳しく見る

相続のことならまずはお気軽にお電話ください。