相続コラム
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2020.03.18
例えば、父親が死亡して、法定相続人として妻と未成年の子どもがいる場合、遺産分割協議はどのように行えばよいでしょうか。
この場合、妻は子どもの単独親権者となり、子どもの代理権を持つことになりますが、遺産分割については、子どもの代理人として遺産分割協議に合意することはできません。
なぜなら、自分が遺産を多くとれば子どもの取り分は少なくなるという関係にあり、このように双方の利益が相反する場合には、代理人になることはできないのです。
従って、親権者に代わって未成年の子を代理する人が必要になり、この人を「特別代理人」と言います。
特別代理人の選任は家庭裁判所が行います。
まずは、子の住所地を管轄する家庭裁判所に、特別代理人選任の審判を申し立てます。
その際、特別代理人の候補者を決め(一般的には親族等にお願いします。)、親と未成年の子の戸籍謄本、特別代理人の戸籍謄本、住民票を添付します。
申立て後、裁判所が特別代理人を定める審判を出しますので、この特別代理人を子の代理人として、遺産分割協議を行います。
協議がまとまった際には、特別代理人が子の代理人として遺産分割協議書に署名押印をすれば、有効な協議書として各相続手続が可能です。
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2020.10.07
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2018.08.23
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2019.11.05
被相続人の預貯金口座の払戻し手続き、名義変更手続きについて 1 はじめに 銀行実務においては、通常、相続人が単独で被相続人名義の預貯金を引き出すことを認めていません。 金融機関は、預金者の死亡が分かった時点・・・
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2019.12.24
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2020.09.08
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2020.03.05
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2020.09.15
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2020.06.12
空き家相続サービスの協力弁護士になりました 1 増加する空き家問題 社会の高齢化に伴い、空き家問題が社会問題となっています。 空き家が放置されてしまう理由は様々ですが、所有者が高齢で判断能力が衰えてしまい、・・・
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2018.08.21
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