相続コラム
遺言書
遺言書
2020.04.28
公正証書による遺言ではない遺言書(自筆証書遺言など)がある場合、相続人の方は、遺言書を発見後遅滞なく、家庭裁判所に提出して検認を請求しなければならないことが定められています。
封印されている遺言書は、勝手に開封してはいけません。
家庭裁判所において相続人またはその代理人の立会のもとでなければ開封できないとされています。
遺言に基づき相続手続き(預金の解約や不動産の登記手続など)をする場合、検認を経ていなければ手続きを進めることはできません。
したがって、遺言書があった場合は、とにかくまずは検認の請求をすることが必須です。
検認の申立ては、相続を開始した地を管轄する家庭裁判所に、遺言書検認申立をすることで行います。
申立てをすると、家庭裁判所から申立人と相続人に通知が届き、申立人と相続人は、指定された期日に家庭裁判所に出頭します。
期日では、家庭裁判所が、申立人と相続人の立会のもとで遺言書を開封し、遺言書の要旨、筆記用具、内容、印、日付などを確認して検認調書を作成します。
検認を行う期日後、家庭裁判所の書記官は、検認に立ち会わなかった相続人や受遺者、その他の利害関係人に対して、その旨を通知することになっています。
検認は、上記のとおりあくまで遺言書を開封し、その内容などを確認するための手続きであり、遺言としての有効/無効を判断する手続きではありません。
したがって、遺言の検認がなされた場合であっても、後日、その遺言書の効力を争うことは可能ですし、実際にその効力が無効と判断されることもあります。
遺言書
2018.08.17
認知症の人は遺言書を作れるか 1 認知症と遺言能力 遺言書を法的に有効に作成できる能力のことを遺言能力と言います。 この遺言能力は、自ら判断しその意思を表明する能力(意思能力)のある15歳以上の人であれば認・・・
遺言書
2018.08.29
遺言書が複数残されていた場合 1 遺言書が複数ある場合 被相続人が生前に「遺言書があるのでその通りにするように。」と常々言っていたところ、いざ被相続人が亡くなった後に自宅を整理してみたら、2通も3通も遺言書・・・
その他
2018.08.21
内縁と相続 1 内縁の配偶者に相続権はあるか 法律上、相続権を有する配偶者は、有効な婚姻の届出がなされている夫または妻に限られます。 従って、内縁(いわゆる事実婚)の夫または妻には法定相続分はありません。 ・・・
遺言書
2018.06.11
遺言書には、法律によっていくつかの種類が定められており、それぞれにメリット・デメリットがあります。 以下、それぞれの特徴について解説します。 自筆証書遺言 一人で作成することが出来る最も簡易な方法です。 遺言者が、遺言の・・・
遺言書
2020.05.11
遺言があったがその効力が無効と思われる場合にどうしたらよいか 1 検認 被相続人が亡くなった後、遺言書があることが分かったがその効力が無効と思われる場合、どのような手続きをとるべきでしょうか。 遺言書が公正・・・
遺言書
2018.08.08
遺言書の書き方 1 遺言書の種類 法的に効力を認められる遺言書には、以下の通りいくつかの種類があります。 ① 自筆証書遺言 一人で作成することが出来る最も簡易な遺言書です。 ② 公正証書遺言 公・・・
遺言書
2018.08.22
自筆証書遺言をみつけたが、どうしたらよいか~検認について~ 1 検認とは 自筆証書遺言書を補完していた人や、発見した相続人は、遅滞なく、家庭裁判所に遺言書を提出して調査を求めなければなりません。 これを検認・・・
遺言書
2020.05.15
遺言書があるはずなのに見つからない場合、どうしたらよいか。 1 通常の保管方法 被相続人が、生前、公正証書遺言を作成したと言っていたものの、それがどこにあるかわからない場合、どうしたらよいでしょうか。 公正・・・
遺言書
2020.02.05
公正証書遺言は作成方法や作成場所、作成の流れなど 1 公正証書遺言とは 公正証書遺言とは、遺言をする方が、公証人の前で遺言の内容を口授し、それに基づいて、公証人が遺言の内容を文章にまとめて作成する遺言書です・・・