相続コラム
その他
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2018.08.23
亡くなった人の遺言が残されていた場合、その遺言の内容を実現するためには、様々な手続きが必要です。
預貯金の解約・分配手続きや、不動産の登記手続き、遺贈や寄附行為など、手続きが複雑なものも少なくありません。
その過程で、相続人の一人が勝手に相続財産を処分してしまったり、トラブルが発生することもあります。
遺言執行者は、遺言の内容を実現するために必要な手続きを全て行う権限を有しており、遺言執行者を選任しておけば、トラブルを避け、遺言の内容をスムーズに実現することが出来ます。
遺言者は、遺言で遺言執行者を指定し、または第三者に委託することが出来ます。
指定された遺言執行者がいないとき、または指定されていても辞退したときは、相続人、受遺者、相続債権者など利害関係人の申立てによって家庭裁判所が遺言執行者を選任します。
この申立ては、被相続人(亡くなった人)の死亡時の住所を管轄する家庭裁判所にするのが原則です。
遺言執行者は財産目録を調整し、これを相続人に交付します。
それから、預金口座の名義変更や預金の払い戻し、分配、不動産の登記名義を変更することなど、相続に必要な一切の行為を行います。
例えば、遺言により二男が土地をもらい、三男が預金をもらうことになっているのに、長男が土地の権利証や預金の通帳・印鑑などを渡そうとしない場合、遺言執行者は、遺言の執行に必要な範囲で、長男に対し権利証や通帳・印鑑の引渡しを求めることができます。
必要な場合には、長男を相手に訴訟を提起する権限もあります。
遺言執行者に対する報酬は、遺言で定められるのが原則ですが、定めがない場合には、家庭裁判所に申し立てて決定してもらいます。
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2019.02.19
推定相続人廃除の申立てについて 1 相続人に相続をさせないためには 例えば、子どもの一人が、若いころから放蕩三昧で親のお金を散々使ってしまい、さらには親に対して暴力を振るったり暴れたりということがあるような・・・
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2019.12.24
遺産のなかに農地がある場合の相続手続き 1 農地の相続手続き 農地の所有権を移転する場合には、原則として農地法所定の許可が必要です。 また、所有権移転登記を申請する際には許可書を提供しなければなりません。 ・・・
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2020.09.08
結婚や養子縁組と相続の関係 1 婚姻や普通養子縁組と相続は無関係 結婚して姓が変わった娘や養子にいった息子にも、親の遺産について相続権があるのでしょうか。 このような場合も、もとの親との親子関係が存在するこ・・・
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2018.08.30
農地の相続 1 農地の相続の方法 遺産に農地が含まれている場合には、農地法の規制に注意する必要があります。 農地法は、農地が農家でない者の手に渡って荒廃するなどの不都合を防止するため、 農地の売買や賃貸借を・・・
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2020.08.25
相続において香典や葬儀費用をどのように扱うべきか 1 香典、葬儀費用の法的性質 香典について、法律の規定はありませんが、慣習上喪主へ贈られる贈与と解されています。 葬儀費用についても法律上の規定はなく、必ず・・・
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2018.08.21
内縁と相続 1 内縁の配偶者に相続権はあるか 法律上、相続権を有する配偶者は、有効な婚姻の届出がなされている夫または妻に限られます。 従って、内縁(いわゆる事実婚)の夫または妻には法定相続分はありません。 ・・・
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2018.08.20
相続に際しての香典や葬儀費用の取り扱いについて 1 香典は誰のものか 香典は、葬儀の際に、死者への弔意などのために贈られるもので、法的には、葬儀主宰者(喪主)や遺族への贈与とされています。 従って、被相続人・・・
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2020.10.07
法定相続情報一覧図を活用しましょう 1 法定相続情報一覧図とは 相続の手続きを取る際、相続関係を証明するため、被相続人の出生から死亡までの戸籍一式を揃える必要があります。 相続手続が複数必要な場合(金融機関・・・
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2019.10.18
遺言執行者の解任・辞任 1 遺言執行者の解任 遺言執行者がその任務を適切に行わない場合、利害関係人は家庭裁判所に対し、遺言執行者の解任を請求することができます。 解任を求めるには、「任務を怠った」こと、ある・・・