相続コラム
その他
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2019.11.05
銀行実務においては、通常、相続人が単独で被相続人名義の預貯金を引き出すことを認めていません。
金融機関は、預金者の死亡が分かった時点で、口座を凍結します。
凍結された口座の払戻し手続きや名義変更手続きを行うことができるのは、
①遺言書がある場合、②遺産分割協議がなされ、遺産分割協議書が作成されている場合、③遺産分割の調停調書または審判所がある場合、④法定相続人全員の合意がある場合です。
被相続人の預金口座がある金融機関の支店に、「相続届」、「相続関係届書」など(金融機関によって名称が異なります。)の書類を提出します。
なお、遺言書があっても、遺言執行者が定められていないときには、家庭裁判所に遺言執行者選任の申立をして遺言執行者を選任してもらうか、または法定相続人全員の署名・押印が必要となります。
その他、預金通帳やキャッシュカード、被相続人の戸籍謄本などが必要となることが一般ですが、金融機関によって取り扱いが異なるため、必要書類は直接確認をしましょう。
遺産分割協議がされている場合には遺産分割協議書、調停調書や審判書がある場合はその正本または謄本(審判の場合は確定証明書も)を提出して手続きを行います。
その他の必要書類については、遺言書がある場合とだいたい同じですが、金融機関によって異なるので事前に確認が必要です。
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2019.12.24
遺産のなかに農地がある場合の相続手続き 1 農地の相続手続き 農地の所有権を移転する場合には、原則として農地法所定の許可が必要です。 また、所有権移転登記を申請する際には許可書を提供しなければなりません。 ・・・
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2018.09.04
相続 遺産調査の方法~23条照会(弁護士会照会)について 1 遺産が不明の場合 相続のご相談で多くあるのが、遺産の内容を把握できないという問題です。 例えば、被相続人が生前同居していた家族の一人が事実上の財・・・
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2020.03.05
法定相続人に相続させたくない場合、どのような方法があるか 1 遺産を渡したくない場合 例えば、自分に子どもがいるけれども、子どもが昔から素行不良で迷惑をかけられており、長年不仲であるなどの理由で、遺産を相続・・・
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2018.08.21
内縁と相続 1 内縁の配偶者に相続権はあるか 法律上、相続権を有する配偶者は、有効な婚姻の届出がなされている夫または妻に限られます。 従って、内縁(いわゆる事実婚)の夫または妻には法定相続分はありません。 ・・・
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2020.06.12
空き家相続サービスの協力弁護士になりました 1 増加する空き家問題 社会の高齢化に伴い、空き家問題が社会問題となっています。 空き家が放置されてしまう理由は様々ですが、所有者が高齢で判断能力が衰えてしまい、・・・
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2018.08.23
遺言執行者の選任と役割 1 遺言執行者とは 亡くなった人の遺言が残されていた場合、その遺言の内容を実現するためには、様々な手続きが必要です。 預貯金の解約・分配手続きや、不動産の登記手続き、遺贈や寄附行為な・・・
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2020.08.11
戸籍の申請方法、収集方法について 1 相続手続には戸籍が必ず必要 相続が発生し、預金の払戻しや不動産の名義変更の登記手続きを行う際には、必ず戸籍が必要となります。 この戸籍は、手続を取る方の戸籍だけでは足り・・・
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2020.05.20
相続分を他の相続人に譲渡する場合、第三者に譲渡する場合について 1 相続分を他の相続人に譲渡する場合 (1)相続分を譲渡するメリット ① 遺産分割協議に参加せずに済む 遺産を取得したくない場合、遺産分割協・・・
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2020.09.15
相続財産管理人の意味や役割について、弁護士が解説します 1 相続財産管理人とは 相続財産管理人とは、法定相続人が不存在等の場合に、申立てにより家庭裁判所から選任され、被相続人の相続財産を調査、管理、換価等す・・・