相続コラム
その他
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2019.11.05
銀行実務においては、通常、相続人が単独で被相続人名義の預貯金を引き出すことを認めていません。
金融機関は、預金者の死亡が分かった時点で、口座を凍結します。
凍結された口座の払戻し手続きや名義変更手続きを行うことができるのは、
①遺言書がある場合、②遺産分割協議がなされ、遺産分割協議書が作成されている場合、③遺産分割の調停調書または審判所がある場合、④法定相続人全員の合意がある場合です。
被相続人の預金口座がある金融機関の支店に、「相続届」、「相続関係届書」など(金融機関によって名称が異なります。)の書類を提出します。
なお、遺言書があっても、遺言執行者が定められていないときには、家庭裁判所に遺言執行者選任の申立をして遺言執行者を選任してもらうか、または法定相続人全員の署名・押印が必要となります。
その他、預金通帳やキャッシュカード、被相続人の戸籍謄本などが必要となることが一般ですが、金融機関によって取り扱いが異なるため、必要書類は直接確認をしましょう。
遺産分割協議がされている場合には遺産分割協議書、調停調書や審判書がある場合はその正本または謄本(審判の場合は確定証明書も)を提出して手続きを行います。
その他の必要書類については、遺言書がある場合とだいたい同じですが、金融機関によって異なるので事前に確認が必要です。
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2020.10.07
法定相続情報一覧図を活用しましょう 1 法定相続情報一覧図とは 相続の手続きを取る際、相続関係を証明するため、被相続人の出生から死亡までの戸籍一式を揃える必要があります。 相続手続が複数必要な場合(金融機関・・・
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2018.08.21
内縁と相続 1 内縁の配偶者に相続権はあるか 法律上、相続権を有する配偶者は、有効な婚姻の届出がなされている夫または妻に限られます。 従って、内縁(いわゆる事実婚)の夫または妻には法定相続分はありません。 ・・・
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2020.03.18
特別代理人の選任手続について 1 特別代理人が必要な場合 例えば、父親が死亡して、法定相続人として妻と未成年の子どもがいる場合、遺産分割協議はどのように行えばよいでしょうか。 この場合、妻は子どもの単独親権・・・
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2020.09.08
結婚や養子縁組と相続の関係 1 婚姻や普通養子縁組と相続は無関係 結婚して姓が変わった娘や養子にいった息子にも、親の遺産について相続権があるのでしょうか。 このような場合も、もとの親との親子関係が存在するこ・・・
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2023.03.28
配偶者居住権について、弁護士が解説します 1 配偶者居住権とは 配偶者居住権とは、夫婦のどちらか一方が亡くなったときに、残された配偶者が、亡くなった配偶者と一緒に住んでいた家に居住を続けることを認めた権利です。 夫婦が一・・・
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2020.08.11
戸籍の申請方法、収集方法について 1 相続手続には戸籍が必ず必要 相続が発生し、預金の払戻しや不動産の名義変更の登記手続きを行う際には、必ず戸籍が必要となります。 この戸籍は、手続を取る方の戸籍だけでは足り・・・
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2018.08.23
遺言執行者の選任と役割 1 遺言執行者とは 亡くなった人の遺言が残されていた場合、その遺言の内容を実現するためには、様々な手続きが必要です。 預貯金の解約・分配手続きや、不動産の登記手続き、遺贈や寄附行為な・・・
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2019.10.18
遺言執行者の解任・辞任 1 遺言執行者の解任 遺言執行者がその任務を適切に行わない場合、利害関係人は家庭裁判所に対し、遺言執行者の解任を請求することができます。 解任を求めるには、「任務を怠った」こと、ある・・・
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2020.03.05
法定相続人に相続させたくない場合、どのような方法があるか 1 遺産を渡したくない場合 例えば、自分に子どもがいるけれども、子どもが昔から素行不良で迷惑をかけられており、長年不仲であるなどの理由で、遺産を相続・・・